盲目の千里眼の女性
私の母方は、旧家で代々神職の家でしたので、その為か不思議な事が少なからずあったようで、
何か災い(悪い事が連続して起こる)様な事があると、
隣村に住む盲目の千里眼の女性によくお伺いに行っていたそうです。
ある時、家族が何人も病気になったりしましたので、何かのさわりかと千里眼の女性に相談したところ、
「あなたの家の床下に、キツネが死んでいる。あなたの家は、神職の家なので、
この家で死ねば、祀ってくれるだろうと思ったらしい。」と言われました。
床下を調べてみると、女性の言う通り、キツネが死んでおり、
すぐに社を作り、お祀りしたところ、災いはなくなったとの事です。
今は、母方の実家は、なくなり、朽ちかけたお狐様の社があるだけなのですが、
かなり前に、面白半分でお狐様の遺体を盗んでいった人がいたそうですが、
やはり災いがあったのか、いつの間にか返されていたそうです。
他にも、庭の池を都合で埋めてしまった事があるのですが、それからまた
家人が病気をしたり、怪我をした事が続いたので、千里眼の女性に伺うと
「庭の池に、蛇が水を飲みに来ていたのですが、埋められてしまったので、
水を飲めなくなってしまい、災いを起こしたようです。」
と言われたそうです。